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大宮アルディージャに移籍した石川俊輝選手。選手評。

石川俊輝がユース時代に所属していた大宮アルディージャに移籍することになった。

移籍したということで彼について書く事も少なくなるだろうから今どうしても書いておきたくて筆を取ることにする。

入団当初からテクニックは際立っていた。大倉前社長をして入団当初から「J1に住み続けるにはハードワークだけでなく技術も必要。例えば石川のような」と評されていた。初年度は永木亮太、菊地俊介に阻まれ出場機会に恵まれなかったがプレーを見てすぐに思ったことがある。

大倉の言うことは正しい。そして彼はいずれ永木を越える。

 

俊英。この才能が流出するのが本当に惜しい

入団当初は高いテクニックで相手をかわしたりセンスを感じさせる配球をする一方ボールに食いつきすぎ守備に大穴を空ける悪癖も目立った。

永木が移籍した2016年以降はそのポジションは不動。ダブルボランチの片割れは状況によって変化したが石川だけは変わらなかった。

いや正確に言うとシーズンの当初は外されることもあるのだが結局石川になるのだ。

石川がいないとチームは回らない。

 

ただ石川は出場機会が増え存在感が増すにつれ地味で目立たない選手に変貌していった。

いや違う。その高度なテクニックをここぞという時にだけ見せるのだ。ギリギリの状況でボールを受けた時にたったワンタッチ。そのワンタッチでいとも簡単に局面を打開する。難しい状況で簡単そうにボールを持ち出し運ぶ。それも極めて効果的に。

守備で大穴を空ける悪癖はすっかり消え、ここぞという時にボールを刈り取る決断力やスピードにただただ見惚れるばかりだった。彼は本当に判断を間違えないのだ。

必要な時に必要な場所にいて必要なプレーをする。テクニックをひけらかさない。

必要なことだけをするから。

地味で目立たなくて謙虚でいないとチームは決して回らない。

高いインテリジェンス。ゲームを読む力。テクニック。いとも簡単そうにやるから誰にも気がつかれない。でも俊輝がいるとチームが落ち着く。安定する。そんな選手。

ルヴァンカップ決勝ではボランチではなくシャドーをやった。いとも簡単そうにやっていた。そんなはずないのに。

当初なかなか入らなかったシュートも入るようになり得点も取るようになっていった。

だけど地味で、目立たなくてそして褒めればきりがない選手なのだ。

レッズ戦のコメントで

J1リーグ第33節 湘南vs浦和 試合後監督・選手コメント « 湘南ベルマーレ公式サイト

 

水を運ぶ選手。大きく成長した。

その通りです。

見れば分かる。ずっと見ているサポーターなら必ず分かる。彼は偉大な選手。

湘南には若く素晴らしい選手がいるがまだまだ彼には敵わない。彼の領域に手が届く保証はどこにもない。

 

・・・。

最後に。伝統的にインテリジェンスが必要な大宮のサッカーには必ず合う。

大宮の色は確かに彼に残っている。その上で湘南で培ったハードワークなど大切なものがこれでもかとプラスされている。

縦に早くてもボールを保持するのでも固く守るのでもなんでも出来ます。誰とでも組めます。J1でもハイレベルな選手。ピカピカの本物です。間違いないです。

彼をよろしく。彼がいなくなるのが本当に惜しくて、得がたい才能を失ったと思っています。J1でやらなきゃいけない選手です。昇格してきてください。

待ってます。