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覚醒前夜の石原広教

広教がアビスパ福岡に移籍する前にこんな記事を書いた。

 

アビスパ福岡に期限付き移籍をした石原広教。取扱説明書

http://sr2460.hatenablog.com/entry/2019/01/13/205723

 

2019年のレンタル時点で相当返して欲しそうにしている。

僕のこの広教に対する評価はサポーター間での標準的な評価に比べても高かったと思う。

この時も左右が出来る便利な戦力として数えられていたのと、とにかくレンタルで放出するとベルマーレは選手が返ってこないのと(亀川とか亀川とか)、WBが手薄と目されているとか生え抜きとか込みの評価が多く、感じとしては控え1~2番手くらいだったのではないだろうか。

僕も評価はしていたが主力一歩手前の評価だった。

そして一年後。J1開幕戦。

金曜夜に見た石原広教はあの頃とはもはや別人になっていた。

 

 

 福岡で見た。もがき苦しむあの姿。

あの梅ちゃんの劇的ゴールで勝った2019年のAWAY鳥栖戦。あの九州遠征の鳥栖戦の前に僕は広教を見に行っている。

 


2019年4月 湘南ベルマーレ対サガン鳥栖 平成最後の大遠征!猫の島、北九州。広教を見にアビスパの試合。そして感動の鳥栖戦!遠征はいいぞ!~前編~

 

 

アビスパのサイドの選手の層やチーム順位を見て、

広教の力なら主力になれるだろう。

90分通して彼のプレーを焼き付けよう。

成長している姿を見たい。

と思っていたが現実は甘くなかった。

低迷どころか残留争いをしていたアビスパでも広教は信頼をつかみきれていなかった。

 

ただなんとなく。なんとなくだけど福岡サポーターからはある意味チームよりも信頼されているのを感じた。彼は妙に応援されていたから。

 

 

 

4月27日。名手セランテスが相手の波状攻撃を防ぎ続けるもののロスタイムに失点。

この時の広教は明らかにもがき苦しんでいた。

 

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ここでチームとともに沈んでいったら・・・。そんな危機感を感じたのは覚えている。

 

聞こえてくるウワサ

ここから福岡の試合はほぼ見られていない。ようするに僕の知っている広教はここで止まっている。

ただし時折ウワサが聞こえてくる。

「まだ若く。それもレンタル。そんな彼があそこまで魂を見せてくれている」

「このチームの希望。光。」

「返って欲しくない。返したくない。」

 

遠隔地でもサポーターの生の声が聞こえる時代。彼が福岡で愛されているのは理解できた。ずっと福岡にいてほしいと感じている人の多さも。

そして本当に。本当にどうなるかわからないベルマーレのレンタルバック。

広教はベルマーレに帰ってくることを選択した。

 

覚醒前夜の石原広教

2020年。J1開幕戦。数々の選手を押しのけて広教はスタメンとしてJ1のピッチに立っていた。

ルヴァンに行けなかったので彼のプレーを見るのは今シーズン初。

バックスタンドは逆サイドが見えにくい。

それでも30分も経過した頃には周りみんなが話していた。

「あいつ!誰だ!!???」

後半はサイドが反転。サイドの彼がよく見える。

「間違いない!!あいつ!広教だ!!!」

ものすごく成長している広教がそこにいた。

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2失点に絡んでしまった。課題もまだまだあるだろう。

それでもはっきり言わせてもらう。あの時の広教とは別人だった。

広教はあの4月27日から、なにかを乗り越えてなにかを掴んでベルマーレに帰ってきたのだ。

あの時チームと一緒に埋もれてしまうかもと感じた何かを、広教は乗り越えて帰ってきたのだ!!

・・・

・・・

 

今年はWBに実績のある選手が揃う。

馬渡。コバショー。鈴木冬一。開幕戦を見る限り岩崎やほかの選手のコンバートもありそうだ。

もしかしたら一番無名の石原広教。

シーズン終了後には全く違う状態になっているかもしれない。

彼が多くの人に知られている。そんな予感がした。

石原広教。20歳。藤沢育ち。生え抜き。

今が彼の覚醒前夜なのかもしれない。