サッカー少年のあこがれといえば誰でしょう?
かつてはバッジオ?リバウド?ジダン?
今ならやっぱりメッシやクリスティアーノ・ロナウドでしょうか?
だけど僕はそのような選手よりもスタジアムに行って柏レイソルの中川寛斗を見るべきだと思うのです。
あまりに 小さなその体。
僕が初めて彼のプレーを見たのは彼が18歳の時。プロ1年目でした。
155cmというサッカー選手としてはあまりに小さなその体。
彼は常々インタビューで「小さな体は武器にできる」と言っておりましたが実際にピッチで見るととてもそうは見えませんでした。
自分よりはるかに大きな選手に当たり負けするシーンはよく見られましたし、バウンドしたボールが簡単に頭上を越えていくのを何度も目撃しました。
小さい体でプロになったのなら足が速いんだろうと思っていたのですが、足も速くありませんでした。
「これではプロは厳しいのではないだろうか?」そう思ったのは紛れもない事実です。
中川寛斗には知性がある
しかし何回も試合を見ているうちに多くのベルマーレサポーターが気が付くことになります。中川寛斗はとても賢い選手だと。
何度も何度もムービングを繰り返し、ポジションを修正しながらボールを前線にリンクさせる。体が小さく身体能力にも恵まれていない。
しかし中川寛斗には知性がある。そしてそのイメージを具現化するための確かな技術と運動量。これが彼の武器だったのです。
何度も何度も動き直しパスを受ける。これこそが中川寛斗の真骨頂。
(アシストが中川選手)
その後中川は柏レイソルに帰還。雌伏の時を経てついにレギュラーポジションを掴むことになります。
サッカー少年よ。メッシよりロナウドより中川寛斗に学べ!
中川寛斗は目立たない選手かもしれません。ボールが無い場面でこそ彼の真価が発揮されるのですから。しかしテレビには映らない部分にもサッカーの真実は隠されているのです。
みんなが憧れるメッシやロナウド。
しかしもっと身近に上達のヒントは隠されているのです。
日本のサッカー少年たちよ!スタジアムに行ってみませんか?
そこには中川寛斗という、最高の教科書があるのだから。