岡田翔平選手は2014年にサガン鳥栖から湘南ベルマーレに期限付き移籍で加入しました。
鳥栖ではサイドハーフでの起用が続いており、このポジションでは特徴を発揮できないと悩んでいたところ、湘南ベルマーレのチョウ・キジェ監督から「やりたい場所、そこじゃないだろ」と声を掛けられたということでした。(wikipediaより)
直訴のPKで見せたストライカーとしての気持ち
この年の湘南ベルマーレは開幕から8連勝を果たします。
岡田選手も出番をもらいながら連勝に貢献。
そして第9節の横浜FC戦。この試合のことを今でもはっきり覚えています。
この試合でベルマーレは先制点を許します。これは今シーズンで初めてのことでした。
いやな雰囲気が漂うゴール裏。しかしこの流れを振り払ったのが岡田選手でした。
菊地俊介選手から浮き玉のパス。誰もいないスペースに?いや!いる。岡田だ!!
速い!!!
電光石火の抜け出しで同点弾。
さらに勢いにのった岡田選手は自らのプレーでPKを獲得します。
チームの約束事としてPKを蹴る選手は決まっています。そしてそれは岡田選手ではありません。しかし岡田選手は譲りませんでした。
「俺が決めるんだ」
それはストライカーとして勝負をしに来た男の決意でした。
彼のPKはゴールキーパーに弾かれるもののそのボールを泥臭くねじ込みます。
よく決めた!そしてなにより「俺が決めるんだ」というその気持ち。
ストライカーに必要なものを持っていると感じました。
岡田翔平はゴールへの執念を持っている。その気持ちが大事なんだ。
そしてここから翔平はゴールを重ねていくことになります。
2014年の飛躍と2015年の苦しみ
一瞬で裏に抜け出すスピードと反射神経。ボールへの反応。
彼の動きはまさにストライカーのものでした。
勝ち点101。記録的な強さの中で岡田選手も14得点をマーク。
来年もベルマーレで見られるならきっと活躍してくれる。
しかしここから岡田選手に試練が訪れました。
2015年。サガン鳥栖からのレンタル移籍を延長した岡田選手は開幕戦に56分から出場します。しかし結果は・・・なんと80分に途中交代。
途中交代の選手が代えられる屈辱。ここから岡田選手は出場機会を失っていきます。
能力はあるのに。素晴らしい得点能力を持っているのに。
裏に抜けたら追いつける人間なんか存在しないのに。
しかしチームが徐々にJ1で力を発揮していく中で岡田選手は輝きを失っていきました。
そしてついにこのリリースが出てしまいます。
岡田翔平選手 サガン鳥栖へ復帰のお知らせ « 湘南ベルマーレ公式サイト
シーズン途中の契約を残した中でのサガン鳥栖への復帰でした。
非常に悔しかったと思います。でも鳥栖でもう一度輝いてくれれば。
しかし実は怪我をした中での復帰だったようで鳥栖でも目立った活躍はなく2015年シーズンを終えたのでした。
再び輝け!岡田翔平
そして2016年の開幕戦。九州ダービー。
岡田が点を決めたというニュースが入ってきました。調子が悪いんじゃないか。またサイドハーフで使われているんじゃないか。でも違いました。
【ゴール映像】岡田 翔平(鳥栖)がカウンターから追加点! スカパーで放送中!⇒ https://t.co/lYZWQnFGMA #スカパー @saganofficial17 #Jリーグ開幕 https://t.co/2rbfXDL2iO
— スカパー!Jリーグ (@sptv_jleague) 2016年2月27日
それはストライカー岡田翔平の。彼だからできるゴールでした。
裏に抜けたら誰にも追いつけない。これが岡田翔平の生きる道。
「俺が決めるんだ」
あの日見せたゴールへの執念で。
再び輝け!岡田翔平