鹿島アントラーズが診療施設開設へ これは素晴らしい取り組み
サッカーJ1の鹿島アントラーズが、スポーツ医学の豊富な知識と経験を生かして、茨城県鹿嶋市にあるホームのカシマスタジアムにことし8月、整形外科の診療施設の開設を計画していることが明らかになりました。
~(中略)~
茨城県は人口10万人当たりの医師の数が全国で2番目に少なく、特に鹿嶋市のある鹿行地域は茨城県の中でも最も医師の数が少ない地域です。
これは素晴らしい!!!
茨木県の課題をJリーグクラブが持つ知識や経験で解決する。
これが本当に地域に貢献するということです。
例えば川崎フロンターレが川崎市の魅力を全国に、アジアに発信する。
これは本来行政がやることですがそれには大量のお金がかかる上に効果が薄い。
ですから川崎市はフロンターレを使いました。
ですから川崎市はフロンターレに出資をしますし、スタジアムも改修する。
今回の鹿島アントラーズにしても同じで、本来行政がやらなければいけないことを、その高い専門性で肩代わりするのがJリーグクラブの役割の一つなんですね。
Jクラブがサッカー教室や運動教室などをひらくのは、クラブのためという側面もありますが、行政が担うべき青少年の健全育成や健康促進、それによる医療費の削減などといった地域の課題をクラブで解決しようとしているんです。
これは僕の持論なんですが、ただ興行権を保持して興行を見せるだけでは地域密着とは言えない。
地域の課題に対して行政とともに取り組んでいくことが真の地域密着だと思うんです。メディアをはじめ良く勘違いしてその地域で興行をしてメディアにとりあげられて人気があるように見えるだけで地域密着という言葉を使いますけれどね。
でも本当に地域に根ざすということはこういうほとんど誰も取り上げないような活動がどれだけできるかにかかっていると思いますよ。
税金をかけないで課題を解決できるって地域にとってものすごいメリットですから。
そこのところを勘違いしている競技や団体があると僕は思いますし、メディアがそれを増長させているとおもいますね。