今朝こんなニュースが。
現行の昇格プレーオフに変わって以前やっていた入れ替え戦を復活させる。という案が出ているとのこと。
ではこの2つを記録で比較してみましょう。
J1昇格プレーオフの問題点
J1昇格プレーオフ。歴代昇格クラブはこちらです。
2012年 大分トリニータ
2013年 徳島ヴォルティス
2014年 モンテディオ山形
2015年 アビスパ福岡
そしてこの4チームの翌年の成績
2013年 大分トリニータ 最下位で降格
2014年 徳島ヴォルティス 最下位で降格
2015年 モンテディオ山形 最下位で降格
2016年 アビスパ福岡 現在最下位
と全て最下位で降格。アビスパ福岡も現在最下位となっています。
またJ2降格後に再昇格したクラブもなく、それどころか大分トリニータはJ3に降格してしまいました。
このデータからJ1昇格プレーオフはJ1で戦えるクラブを選別するフィルターとしての機能を果たしていないことになります。
J1で戦えるクラブを選別できる入れ替え戦
次に入れ替え戦のデータをwikipediaから抜粋します。
2004年
柏レイソル(J1・16位)- アビスパ福岡(J2・3位)
柏レイソル残留
2005年
柏レイソル(J1・16位)- ヴァンフォーレ甲府(J2・3位)
ヴァンフォーレ甲府昇格
2006年
ヴィッセル神戸(J2・3位)- アビスパ福岡(J1・16位)
ヴィッセル神戸昇格
2007年
サンフレッチェ広島(J1・16位)- 京都サンガF.C.(J2・3位)
京都サンガ昇格
2008年
ジュビロ磐田(J1・16位)- ベガルタ仙台(J2・3位)
ジュビロ磐田残留
このように5回の入れ替え戦のうち3クラブがJ1昇格を果たしています。
さらに入れ替え戦昇格クラブのその後を見てみましょう。
ヴァンフォーレ甲府 2006年 - 2007年(J1)
ヴィッセル神戸 2007年 - 2012年(J1)
京都サンガF.C. 2008 - 2010年 (J1)
このように入れ替え戦を勝ち抜いたクラブに一年でJ2に降格したクラブはなく、入れ替え戦はJ1で戦えるクラブを選別するという機能を果たしていたことになります。
余談ですが入れ替え戦を経て降格したクラブは2006年降格のアビスパ福岡以外は全て1年でのJ1復帰を果たしています。
1年J1に返り咲けるレベル。そのレベルのクオリティを持った相手を入れ替え戦で倒すことで、はじめて昇格の資格を獲得できる。このシステムがJ1のレベルを維持する上で合理的だと考えることができるのです。
メリットデメリットをよく抽出して判断を
つまりプレーオフを廃止して入れ替え戦に戻す妥当性がある。
よってプレーオフを廃止して入れ替え戦に戻す妥当である。
・・・
いやそうなんですけどね。
記事タイトルに「記録で見る。プレーオフを廃止して入れ替え戦に戻す妥当性」と書いていますしね・・・。
なのですが昇格プレーオフがJ2の活性化に貢献したことは事実ですし、入れ替え戦廃止の理由のひとつにスタジアム確保の手間みたいのがあがっていた記憶もあります。(これはきちんと覚えていないんですが)。
昇格プレーオフにメリットが無いというわけではないし入れ替え戦にデメリットがないわけではない。
ですので互いのメリットとデメリットをよく抽出して結論を出して欲しいですね、