動画の2分30秒あたりにロングボールについてという項目があります。
2015 J1第一節。湘南ベルマーレ対浦和レッドダイヤモンズ。その1 - YouTube
ロングボールについて
ベルマーレのDFはロングフィードが非常に上手です。
というか秋元もうまいです。
最初の遠藤のキックなんか大槻がスペースメイクした裏をついた大竹にピンポイントに出してますね。
さて、ロングボールというのは前に圧力をかけてくる相手に対して非常に有効です。
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2013年のフロンターレ戦。
4分38秒くらいからですがロングボール二発で押し込まれた状況を打開しました。
押し込んでくる相手に対してロングボールで局面を打開することは非常に有効です。
そうやって相手のラインを押し下げればこそ、全体が間延びするため下の動画の
2015 J1第一節。湘南ベルマーレ対浦和レッドダイヤモンズ。その1 - YouTube
最初の項目である縦パスが入ります。
地上がダメなら空。2014年のベルマーレはこのメカニズムが非常にうまく機能していました。
大槻のハイボール適性、ロングボールに対する周囲の位置取りに違いがある
大槻はハイボールにはそれほど強くないのでロングボールが浦和のDFに跳ね返されていました。昨年まではウェリントンがこのポジションでハイボールをフリックしていました。両WGがウェリントンの背後の位置に回り縦の関係を構築。フリックしたボールを狙い、もしも相手にボールがわたってもその瞬間にプレスバックをかけて相手に圧力をかけていました。
動画のロングボールの項目でも遠藤航が前線に入ってからはようやくロングボールからの縦の関係が機能し始め前に圧力がかかるようになりました。
こうやって相手を押し込むことができるとバイタルが空いたり間延びしやすくなり、前回話した縦への強いパスが通りやすくなります。
2015 J1第一節。湘南ベルマーレ対浦和レッドダイヤモンズ。その1。 - ニートがベルマーレ好きすぎて会社起こしてスポンサーになったブログゥゥゥン
中央と外と奥行きを使っていきましょう・・・だけど
相手が縦への強いパスに対応するために中央を固めてきたら使うのはサイドです。
ベルマーレはCBがクロスを上げるくらいサイド攻撃に特徴があるのはご存知ですね?
そのためのトリガーは中央への縦パスですし、ロングボールで圧力をかけることも重要です。
中央と外、奥行きも有効に使えていたからベルマーレは強かったわけですがロングボールで相手を押し込むパターンがうまくいかなくなったことで他の部分まで機能しなくなっていました。
たしかに浦和戦の前半はプレスが効いていてベルマーレのペースでしたが、ハイボールは勝てなかったですし菊地俊介からの強い縦パスはほとんどありませんでした。
結局・・・どうすればいいんだ?
3トップの中央にはブルーノ、アリソン、藤田がいるので誰かがこのポジションをやってくれればそれが一番いいです。
ウェリントンのような仕事は望めなくても戦術として破綻しないレベルの仕事をしてくれれば・・・(そういう意味ではその人が10点点数取るより大事だと思うんですが)
それがだめだとやっぱりポゼッションしてボールを動かす能力を鍛えるべきでしょうか。ボールを動かして相手の危険な位置にボールを入れればいいのですから。
監督自身も「ポゼッションもカウンターも両方できなきゃいけない時代」とおっしゃっていましたから。
引いて守るという選択肢もありますがそりゃいくらなんでもまだ早いと思います。
鹿島の試合も見ようと思っていたのですが時間がありますかねえ。
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