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湘南ベルマーレ対町田ゼルビア プレビュー。あの日あったあまりに残酷な一戦

実は僕の周りでも新規のサポーターの方は増えていて、だから時々昔の話をしようと思っています。とはいえこれは2012年の話なのでそれほど昔のことではありませんが。

これはまだ無名だった選手達の快進撃とそのあまりに残酷な最終戦にまつわるお話です。

 

 無名の選手たちの快進撃

このチームは降格する!!

2011年までの主力を大量放出し無名な若手と誰も知らない新人監督で挑んだ2012年。

シーズン開幕前にサポーターの間ですら飛び交う「湘南ベルマーレは降格する」のではないかという論調。これはもはや無視できないものになっていました。

今見ればすでにこのクラブには眩しいばかりの才能が数多く揃っていました。

ただし当時それを見抜いていた人間はほとんど存在しなかったのです。

2012シーズン チーム新体制及び選手背番号決定のお知らせ « 湘南ベルマーレ公式サイト

2012シーズン選手一覧

背番号 ポジション名 氏名 フリガナ 生年月日 年齢 前所属
1 GK 金 永基 キム ヨンギ 1985.01.24 27 桃山学院大学
2 DF 鎌田 翔雅 カマタ ショウマ 1989.06.15 22 ジェフユナイテッド千葉
3 DF 遠藤 航 エンドウ ワタル 1993.02.09 18 湘南ベルマーレユース
4 DF 山口 貴弘 ヤマグチ タカヒロ 1984.05.08 27 早稲田大学
5 DF 古林 将太 コバヤシ ショウタ 1991.05.11 20 ザスパ草津
6 MF 永木 亮太 ナガキ リョウタ 1988.06.04 23 中央大学
7 MF ハン グギョン ハン グギョン 1990.04.19 21 崇實大学(韓国)
8 MF 坂本 紘司 サカモト コウジ 1978.12.03 33 ジュビロ磐田
9 FW マセナ マセナ 1989.02.25 22 パウリスタFC
10 MF 菊池 大介 キクチ ダイスケ 1991.04.12 20 ザスパ草津
11 FW 中村 祐也 ナカムラ ユウヤ 1986.04.14 25 浦和レッズ
12 - - サポーターナンバー - - -
13 MF 岩尾 憲 イワオ ケン 1988.04.18 23 日本体育大学
14 MF 下村 東美 シモムラ トウミ 1980.12.18 31 モンテディオ山形
15 DF 岩上 祐三 イワカミ ユウゾウ 1989.07.28 22 東海大学
16 MF 猪狩 佑貴 イガリ ユウキ 1988.04.07 23 佐川印刷SC
17 MF 馬場 賢治 ババ ケンジ 1985.07.07 26 ヴィッセル神戸
18 FW 古橋 達弥 フルハシ タツヤ 1980.11.07 31 モンテディオ山形
19 FW 大槻 周平 オオツキ シュウヘイ 1989.05.26 22 大阪学院大学
20 DF 三原 向平 ミハラ コウヘイ 1989.12.08 22 神奈川大学
21 GK 松本 拓也 マツモト タクヤ 1989.02.06 22 川崎フロンターレ
22 DF 大野 和成 オオノ カズナリ 1989.08.04 22 愛媛FC
23 FW 髙山 薫 タカヤマ カオル 1988.07.08 23 専修大学
24 DF 福田 健人 フクダ ケント 1990.05.15 21 FC刈谷
25 MF 宮崎 泰右 ミヤザキ タイスケ 1992.05.05 19 大宮アルディージャ
26 DF 亀川 諒史 カメカワ マサシ 1993.05.28 18 帝京第三高校
27 GK 阿部 伸行 アベ ノブユキ 1984.04.27 27 FC東京
30 DF 島村 毅 シマムラ ツヨシ 1985.08.10 26 徳島ヴォルティス

 

2012シーズンコーチングスタッフ一覧

役職 氏名 フリガナ 生年月日 年齢
監督 曺 貴裁 チョウ キジェ 1969.01.16 42
コーチ 浮嶋 敏 ウキシマ ビン 1967.09.04 44
コーチ 浮氣 哲郎 ウキ テツロウ 1971.10.04 40
アシスタントコーチ(ポルトガル語通訳) カルロス カルロス 1974.06.25 37
GKコーチ 齋藤 誠一 サイトウ セイイチ 1976.07.22 35
S&Cコーチ 西形 浩和 ニシガタ ヒロカズ 1972.06.15 39
コーチ(U18監督) 石川 隆司 イシカワ リュウジ 1978.11.11 33
コーチ(U18コーチ) 田村 雄三 タムラ ユウゾウ 1982.12.07 29
GKコーチ(U18GKコーチ) 伊藤 友彦 イトウ トモヒコ 1978.05.28 33
理学療法士 小川 岳史 オガワ タケフミ 1970.11.30 41
トレーナー 小嶋 久義 コジマ ヒサヨシ 1974.05.01 37
トレーナー 中尾 友亮 ナカオ ユウスケ 1980.11.19 31
トレーナー 韓 宗煜 ハン ムネイク 1987.03.30 24
主務 米谷 崇 ヨネタニ タカシ 1984.11.12 27
韓国語通訳 金 秀昌 キン スチャン 1973.11.22 38

 

・・・

しかしこの若いチームは予想外の躍進。開幕戦で昇格候補の京都を破ると破竹の快進撃を続けます。無名選手たちと情熱的な新人監督は強豪ひしめく昇格戦線に名乗りをあげていくことになったのです。

 

2012年あの試合まで

J2第41節。ガイナーレ鳥取戦。

負け、引き分けでも昇格の可能性が絶たれるこの一戦。しかしガイナーレの固いブロックを崩せず昇格の夢は徐々に遠のいていました。

若い彼らはよくやったが・・・。

しかし試合終了のわずか3分前。FWキリノの切っ先がボールの軌道をわずかに変え、それがゴールに吸い込まれます。

勝利。絶たれる寸前だった昇格への夢をギリギリ繋ぎ止めることに成功したのです。

ちなみにこの時左足からアシストをしたのが当時まだプロではなく強化指定選手だった吉濱遼平選手です。

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チョウ・キジェ監督。おおいに歌ったのも懐かしいですね。

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そして迎えた最終戦。湘南ベルマーレが勝利し京都サンガが引き分け以下なら・・・。

つまり昇格は自力では成し遂げられない。

前節勝ったとは言えベルマーレはまさにギリギリの状態で踏みとどまっていたのです。

そして最終戦の相手は町田ゼルビア。

こちらは決死の残留争いを続けていました。当時は建設中だったメインスタンド。未来をつくるために。J2に残る。

2012年最終戦。昇格。降格。すべてが野津田で交錯していたのです。

 

あの日あったあまりに残酷な一戦

スカパーからDAZNに変更した影響か。当時のオフィシャルな映像は見つかりませんでした。ただしyoutubeの方で様々な映像が。これをもとに振り返りましょう。

 

絶対勝たなくてはならない両チーム。試合は序盤から動きます。

高山薫のゴールで1-0。野津田のアウェイエリアを完売させたベルマーレサポーターの叫び声は今でも覚えています。

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さらにゴールに迫るベルマーレ。キリノがゴール。

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(あとで確認したら1点目がキリノで2点目が高山でしたね。キリノのゴールは開始2分の出来事でした)

 

勝たなくてはいけない町田。勝たなくてはいけない湘南。

 

未来のための一戦は序盤から湘南の圧力に町田が屈する展開となったのです。

そして

 

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永木、古林両選手が他会場の結果を知らされていなかったことがよくわかりますね。

レンタル選手なのに誰よりも早く飛び出す大野和成。泣き崩れる鎌田翔雅。

みんな微妙にリアクションが異なるのが今見ると面白いかも。

僕が一番好きなのは下の一枚ですが。

【フォトアルバム】2012 J2第42節 町田戦 « 湘南ベルマーレ公式サイト

http://i1.wp.com/www.bellmare.co.jp/wp-content/uploads/2012/11/sb_142.jpg

 

しかしこの歓喜の横で町田ゼルビアがJリーグの舞台から姿を消したのです。

記憶が定かではないのですが当時のJFLはスカパーの放送すら無し。

そんなゼルビアがついに掴んだJ2への初昇格。

しかし残酷にもJ1への切符を手に入れたクラブのすぐ横で、彼らは1年での逆戻りを余儀なくされたのです。

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セレモニーで言葉を紡ぐことができないエース勝又選手。

降りしきる大粒の雨。手が震えるような寒さの中でも、この当時のことは今でもはっきり覚えています。

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その後湘南ベルマーレは2013年にJ2降格。2014年に再度J1昇格。2015年にJ1 で8位という成績でついにJ1残留を果たす事になるのです。昇格と降格を繰り返しながら少しづつクラブとして上昇曲線を描いてきたベルマーレ。

一方のゼルビアは2013年、2014年とJ2に昇格できず苦難の道を歩むことになります。

しかしクラブとしての力をつけた2015年に大分との激戦を制し悲願の再昇格。2016年にJ2で7位。立派な成績とともに当時3000人台だった観客動員は5000人台に。

クラブとして少しづつ歩み続けてきたのです。

2012年最終節。あの日交錯した運命。その後全く異なる道を歩みながらも少しづつ何かを積み上げてきた両クラブ。

明日2017/5/7はその積み上げたものを再びぶつかり合う日になるのかもしれませんね。

あの日から何が変わっているのか。

野津田で再び運命は交錯します。