サッカーの話ばかりなこのブログですが今日は違う話題。
うちの父ちゃんは東大卒で大きい会社に入って役員までいったいわゆるエリートとか勝ち組とかに区分される人です。
その父ちゃんに過労死のことを聞いたことがあったのを思い出したのです。
俺「昔もさ。話を聞くと11時くらいまで残業して土日も仕事してたって。そういう話よく聞くんだけど最近の方が過労死とかってクローズアップされてる気がするの。昔は過労死があったのに隠蔽されてたの?体感としてこんなに仕事したら間違いなく体壊すんだけどさ」
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父「昔はさ。もっとダラダラ働いてたんだよ」
!!!???????????
ダラダラってなんだ!!!!??
父曰く労働の密度が違いすぎるらしい
父いわく
「昔は今よりずっといい加減だったし、ゆっくり働いてたし、それで大丈夫だったんだよ。」
このダラダラ働くっていうのがどうしても理解ができなかったんですよ。
だってダラダラ働くなんて不可能じゃないですか?
この話をした時から時間も経過してしまい当時説明してもらったことを随分忘れてしまっていたのでずっとモヤモヤしていたんです。ただ最近になって面白いインタビューを見つけたので色々調べたらどうもこういうことらしいです。
【大和証券グループ本社 会長 鈴木茂晴氏(以下、鈴木)】はっきり言えば、そういう労働環境で育ったワーカホリックなDNAの人が上司にいるということですね。私の若いころは朝7時に来て夜9時とか10時、下手したら11時ぐらいまで仕事をしていました。当然体が持たないので、夏でも冬でもまず喫茶店、夜は残業に備えて小一時間は外で食事。それらを合わせると3時間ぐらいになる。まったく生産性が低い働き方だったんです。
引用
日本企業が「長時間労働」をやめられない本当の理由 | プレジデントオンライン | PRESIDENT Online
この人は僕のお父さんではありませんよw
ただ確かにこういうものを指して今と昔は時代が違うということを教えてくれた気がします。
あくまで僕の狭い職業体験の中でですが確かにこれが現代社会で通用するかといえば難しい印象。
労働の密度が今と昔では違うということなんでしょうね。
他にもいろいろ話しました
またお父さんは大きな会社に定年まで勤め上げたあとちょこちょこ働いていました。
その時面接官もやったそうですがこんなことを言っていました。
「面接でさ。退職した理由って気になるから聞くでしょ?話を聞くんだけどなんかよくわからないんだよ。どうしてもよくわからないから何回も聞いていくと、残業代払ってもらえませんでした。とか労働時間が長すぎてどうしても無理でしたとか。最初言われたことと業務内容が違ったから。とか言うんだよ。」
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「残業代が払われないとか労働時間が長すぎるなんて退職して当たり前のことなんだよな。だからそこではじめて納得するんだよ。」
昔のことなので口調などは違いますがこんな意味のことを言っていました。
そのままそこが納得できずに面接が終わってしまう人もいるらしく、それってすごくもったいないし面接する方としても無駄だなと当時思った記憶があります。
本当に頭のいい人は「おれがやったんだからお前もやれ」なんて言わないんだなあ
お父さんはいい大学行っていい会社入っていいキャリアを積んだ人なので多分いっぱい働いて会社に貢献したと思うのですが僕はそのタイプのことを一度も言われたことはありません。
まあつまり
「おれがやったんだからお前もやれ」ということは言われたことは一度もないのです。
むしろ
「これからは学歴や社歴以上に手に職があるというか自分ができることやスキルが重要になってくるからね」
というようなこれから先の話をしてもらいました。
まあつまり自らの成功体験に全然固執しないのです。
固執しないというかというか自らの体験を分析考察し時代の変化を考慮し現代で通用しなくなったことや次に必要なことを柔軟に思考していくことができる印象です。
お父さんはものすごい知識量があってそれだけでも圧倒されるのですが、なによりすごいのは考える力だなあといまさらながら思っております。
無理だと思ったら無理はしない。面接では本当にことを言おう。
そろそろこの話題も終わりに近づいています。
最近痛ましい過労自殺のニュースを拝見しました。
中には「甘えがあるからだ」なんて意見もありましたが、本当に優秀な人はそんなこと思っていないと思いました。
上のインタビューの抜粋になりますが
当社では、今は「19時前退社」を徹底していますが、それでも12時間は働いているんです。そこに120%、150%の力を出して働いてくれと言っている。もう、くたくたでしょう。それ以上の時間働くということは、どこかでかなり手を抜いているはずなんです。
体が持つわけないのです。
だから無理だと思ったあなたはむしろ全ての力をだして働いているのです。
だからこそもうこれ以上無理しちゃいけない。
そして世の中にはそれを理解している本当に頭のいい人もたくさんいると思いますよ。
だからどうしても無理なら辞めて仕事変えちゃいましょう。
そして面接の時は「条件がひどすぎて辞めました」と堂々と言いましょうね。
その理由で納得してくれる会社を選ぶことが重要なのです。