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強いからではなく・・・。(9)

その日の平塚は大雨が降っていました。


ベルマーレは先制点を奪うものの、後半に二失点を喫しました。

このところJ1の圧力によって後半ガス欠するパターンが目立っていたため、この日もダメかと思いましたが、この日のベルマーレは違いました。



相手にボールを回されても必死で追い回します。
そして大雨がそんな選手の味方をします。


相手のボール回しのミスをついた馬場が、華麗なループシュートから同点ゴール。
そして・・・それからほとんど時間はたっていなかったと思います。
相手のボール回しを今度は永木がカットして、逆転ゴールを決めます。おそらくこの日が大雨でなければこんなゴールは生まれなかったと思います。
しかし選手たちがそれを信じたからつかんだ勝利でした。

この日は嬉しくて嬉しくてゴール裏に突撃して、勝利のダンスを踊りに行った記憶があります。
湘南ベルマーレとして遂にJ1の強豪に勝つことが出来たのです。


その後、中断期間に徹底的な走力トレーニングを行い、補強もしたベルマーレは、ガス欠も減り、少しづつではありますがJ1で湘南スタイルを体現するようになりました。

特に第18節の川崎フロンターレ戦は「希望」が詰まっていました。
この日は補強したブラジル人が初出場を果たした日でした。
ベルマーレはフロンターレに苦戦ながらも、逆転勝ち。
J2を席巻した走力がJ1でも発揮できるようになり、ウェリントンが加入したことでキリノが自由に動けるようになりました。
GKのアレックス・サンターナの存在感はチームの躍進を予感させました。
実際に第18節でベルマーレは降格圏を脱出しました。

次のマリノス戦は惜しくも敗戦したものの、J1でもベルマーレのサッカーが通用すると確信した僕は、アウェイの清水に乗り込むことにしました。


そこで悲劇が待っているとはこの時、知る由もありませんでした。