ベガルタ仙台の石原直樹選手が完全移籍により加入することとなりました。
— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2019年12月30日
「プロキャリアをスタートし、選手として育ててくれた湘南に再び戻ってくることができ今からとてもワクワクしています!」
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2019年の12月30日。
2008年の12月31日にお別れをして以来あの石原直樹がついに戻ってくることになりました。
彼がいなくなってもう10年以上経過するのだから彼を知らないサポーターもたくさんいると思う。
ただ2020年1月1日。
あの直樹が帰ってきてベルマーレの選手として大晦日を越えられた。これは本当に嬉しいことなんだ。
希望のエース
高田保。吉野。白井。佐野裕哉。鈴木良和etc...。2005年三ツ沢。4-1。横浜FC戦。
ここに挙げた選手だけではまったく足りないほど湘南ベルマーレは多くの選手とお別れをしました。
あのヤスですら放出されたのですから。
現在の湘南ベルマーレのターニングポイントになる年。走る湘南。育成の湘南。
その源流は間違いなくこの年の大粛清が元になっています。
しかしそのターニングポイントとなるはずの2006年。全く結果は出ませんでした。
J2で11位。あれだけの大粛清をしながら過去最低成績。
それを主導した強化部長大倉智への不満。クラブカンファレンスは今よりずっと人数が少なく、今よりずっと殺伐としていて、今では絶対できない話も飛び出していました。応援拒否なんて話も出ていたと思います。
そんな時代。怪我がちで無名だった一人の選手が徐々に頭角をあらわしていきました。
それが石原直樹。当初はサイドで使われていたように記憶しておりますが徐々に主戦場を中央に移していきます。
そして指導者は菅野将晃に。相棒は原竜太に。石原直樹はついに覚醒します。
爆発的な加速からプレスでボールをさらいそのままゴールに突撃する姿。
縦に速く。今よりはるかにアバウトなボールに懸命に足を伸ばし体を張って収める姿。
あの絶対に勝てなかった博多の森や仙台スタジアムで格上を撃破し出したのもこの頃。
今の走る湘南のサッカーの源流が顔を出し始めたのもこの頃。
そしてあの闇を抜けてJ1への昇格を意識できるようになったのもまさにこの頃。
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これだけのタスクをこなしながら2008年には41試合に出場して18得点。
石原直樹はあの時代の湘南のまさに希望のエースでした。
選手を育てられなかったクラブが見出して育てた無名の若者。そんな意味でも僕は石原直樹に希望を見出していたと思います。
アジエルが湘南の太陽ならば湘南のエースは間違いなく石原直樹。
あの頃の湘南を知る者ならばこの部分に異論のある人間はそういないでしょう。
移籍をしてもなお
しかしそんな石原とのお別れの時が近づいていました。
昇格の二文字がはっきりと見えていた2008年のオフ。石原直樹はJ1の大宮アルディージャに移籍をします。
僕にはあまり記憶がないのですが大晦日だったんですよ。
もちろん悔しかった。しかしなによりはっきり見えていた昇格の二文字。
それが遠のいていった気がしました。
またあの時代に戻るのか。そんな不安でいっぱいだった記憶があります。
・・・
・・・
しかし現実は違いました。石原直樹が抜けた09年。
湘南ベルマーレは悲願の昇格を果たす事になるのです。あの絶対的なエースを引き抜かれたにも関わらず。
後年眞壁会長からその理由が語られることになります。
石原直樹の移籍金あれが本当に大きかった。
直樹は今の湘南スタイルの源流に当たる選手だから。
— SR (@sr2460) 2019年12月30日
2005年に三ツ沢で沢山の選手とお別れをして植田さんを経て監督が菅野さんになった。よく走るベルマーレのサッカーに変わっていった。その時のまさにエース。
あの時代。湘南のエースといったら彼しかいない。
今回の移籍は本当に嬉しい!#bellmare
直樹は08年に移籍してしまうんだけどその時の移籍金が大きくてな。反町さんをはじめ寺川野澤。あの若さでセンターバックのレギュラーになった村松。
— SR (@sr2460) 2019年12月30日
そして田原。09年の昇格は石原がお金置いていってくれなきゃ無理だったよ。いなくなってなおチームに貢献してくれた本当に思い出の選手。#bellmare
移籍金でチームを強くすることが出来た最後の時代。
エースを引き抜かれながらも2009年にあの水戸の地で湘南ベルマーレは悲願のJ1昇格を果たす事になるのです。
J1のクラブでも主力に
一方の移籍した直樹ですが大宮でも得点を取り続けストライカーとして活躍を見せることになります。
大宮からさらにステップアップをしてサンフレッチェ広島へ。そこではついにリーグ優勝。2桁得点。
どのクラブに行っても賞賛され。頼りにされる。
人が全く育てられなかったベルマーレからこれほどの選手が出たことは素直に嬉しかったです。
もちろん移籍した当初は悔しかったし絶望したけれど、彼が残した移籍金と自身の活躍。
そしてなによりも彼のアグレッシブな姿。走る姿。体を張る姿。石原直樹のプレーからは今の湘南の源流になるものが常にはっきりと感じられていたのです。
ベテランの領域になり移籍したベガルタで再びシーズン2桁得点。
ベガルタのサポーターの方たちが彼を先生と呼ぶたびに「そうだろうそうだろう。すごい選手だろう」と勝手に思っていました。
沖縄のキャンプで撮らせてもらった写真。まさか本当に戻ってくるとは。
2020年。湘南ベルマーレの石原直樹として
2020年。あの石原直樹がベルマーレに戻ってくることになりました。
浮嶋監督になってサッカーが少し変わると思いますが補強したいタイプの選手だったと思いますよ。単なる思い出補強ではないと思います。
RIZAPトレーニングで体さえちゃんと作れれば絶対いけると思います。
なにしろ体のバネとか柔軟さとか。本当にすごいんですから!
なにより直樹は本当に湘南のサッカーの源流となる選手。今の湘南の礎を築いた選手。
フィットするタイプの選手なのは間違いないんですよ。
また直樹のすごいプレーを見られるといいなあ。
昔書いた直樹の記事。浮島さんのやり方がわかりませんが中央に近いほうがいいです。
一見サイドプレーヤーっぽいですが違います。
直樹がいる時代を知ってるサポーターは全員そう言うと思いますw
こんな投票もやってる。よければ是非。
2019年の湘南ベルマーレMVPはだれだ?
まだこれから選手の移籍とか色々あると思うけれどもう一回直樹と戦えるのは素直に嬉しい!!本当にがんばれー!!!!