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松本山雅FCから湘南ベルマーレに移籍した村山智彦選手。プレー集及び感想

松本山雅FCの正GKだった村山智彦選手。

彼が湘南ベルマーレに移籍してきました。どんなプレイヤーか興味があったのでプレーを見てみました。

 

村山智彦は前に出るゴールキーパーである

実際に試合を見たのは柏レイソル戦。湘南ベルマーレ戦。アルビレックス新潟戦の3試合。ただしアルウィンの試合は無し。

というのもアルウィンは風が強すぎるのでキックの能力に関してきちんとした視点で見られないと思ったためです。

 

 

 

 

シークバー右端の秒数をクリックすると残り時間と再生時間が切り替わります。

動画のURLは↓ こちらを別ウィンドウで開きながら文章を見るといいかも。

村山智彦プレー集 - ニートがベルマーレ好きすぎて会社起こしてスポンサーになったブログゥゥゥン | Facebook

 

 

村山選手には非常にわかりやすい特徴があります。それはシュートを打たれそうになると前に前にポジションを移動するということ。

 

見て欲しいのが59秒のシーン。画像抜粋。

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これだけではわかりにくいかも。

動画の1分40秒あたりのシーン。3分35秒のシュートセーブ。3分55秒のシュートセーブ。前に前に出てくると思いませんか?

 

 

比較してみましょう。秋元陽太プレー集。

www.youtube.com

 

秋元がシュートセーブしている場所はもっとゴールに近い位置ですね。

村山選手とはだいぶ違うのがわかっていただけたかと思います。

 

前に出ることにより何が起きるか

前にポジショニングすることによるメリットとデメリットを解説します。

 

・メリット①

体のどこかにあたってくれる。

 

ゴールキーパーが前に出れば出るほどシュートコースは狭まります。

少し極端な例ですが前に出なかった場合。

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下が前に出た場合

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シュートコースの差は歴然だと思います。前に出ればそれだけシュートコースを狭めることができるんです。

 

・メリット②

前に出てクリアできる。

 

動画5分52秒あたり。ボールを誰よりも先に触ってクリアした村山選手。前に出ることが多いのですからボールに先に触れる可能性は高くなりますね。これはメリットですね。

 

 

今度はデメリットの説明

・デメリット①

 

これは2015年の開幕戦の動画で解説します。

2分43秒の失点。

youtu.be

 

 

動画では浦和レッズはゴールポストギリギリにクロスを上げてきました。その際の移動距離に注目。

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秋元選手はゴールラインギリギリに位置していたので青矢印の移動距離で済みます。

しかし例えば村山選手が黒マルのところまでポジショニングすると赤矢印分の距離を走らなくてはいけません。シュートに対応するために前に出ればでるほど奥への揺さぶりには弱くなる。ゴールキーパーが前に出るということにはこんなデメリットもあります。

 

 

・デメリット② 

 

デメリット2つめ。①と少し似ていますが

この失点シーンで解説します。

www.youtube.com

 

 

前に出てしまったジェフ千葉のゴールキーパー。しかしヘディングシュートを打たれてしまう。

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緩いシュートだったものの届かずに失点。

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ポジションを前に取りすぎると当たり前ですがボールが自分の元を早く通り過ぎてしまいます。緩いボールにも関わらず届かなかったのもそのため。

(まあこれはそれ以前に前後に揺さぶられすぎて体勢が崩れてますが)

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例えばゴールキーパーのポジショニングが青いマル。ゴールラインギリギリだった場合。ボールの通過するまでに時間的余裕ありますからサイドにステップしてセービングをすることができるわけです。このシーンはもっと後ろにポジショニングしていれば普通に触れたと思いますよ。ポジションを前に取りすぎた場合、緩いシュートにも関わらずボールに関与できない。最悪の場合呆然と見送りなんてこともありえます。

 

 

斉藤ゴールキーパーコーチの腕の見せどころ

前回秋元選手の説明でスピードとパワーがあるからなんとかしてしまうと書きました。

秋元選手のスピードならゴールライン付近に立ち、ボールの通過するまでの時間的余裕を確保し、その余った時間を使ってシュートに追いついてしまうんです。

秋元陽太とイ・ホスンのプレーについて書く

 

ただこれが、スピードが足りなかったりリーチが短かったり、跳躍力が足りなかったりすると時間的余裕があってもシュートに触ることができない。

ですから村山選手はそのどこかに不安があるのでそれをカバーするために前に出てシュートコースを限定しているんじゃないかと僕は推察しているんです。

ただ村山選手のプレーを見ていると僕はもう少し後ろに立ってもいいと思うんですよね。それで普通に問題ないような気もする・・・。

・・・

なにしろ斉藤コーチの腕が問われると思います。

例えば本当に課題があるとしてそれが跳躍力なのかスピードなのか?そこをどうやって鍛えるか?全く違う課題があるのか?そもそも課題なんてないのか。

前でシュートコースを限定する考え方を継続するのもひとつの方法ですし・・・。

なにしろ二人で色々相談して修正したほうがいいと感じたら修正するべき!と感じております。

 

その他気になる点

ハイボール。クロス。シュートの時と違って前に飛び出さない気が・・・。クロスの時はもう少し事前に前に出てもいいかも?あとシュートを警戒して前に出すぎるからファーにクロスを入れられると追いつけないのかな・・・とかも感じたり。動画の3分17秒のシーンとか6分37秒のシーンとか。これも斎藤ゴールキーパーコーチと要相談かもしれません。特にこの位置にボールを動かされたらこのポジションを取る、というのを相談して整理したほうがいいのかも・・・。

松本山雅と湘南ベルマーレでは守り方やラインの深さも異なりますし。

 

動画 

 

 

 

そしてキック。これも少し気になります。

キックがアウトにかかっているように見えます。動画8分30秒のようなキックが何度か。アルウィンは特に強風が吹くので、キックがアウトにかかって何度かラインを割ったりしていたかもしれません。    

平塚はアルウィンよりは風が吹きませんがちょっと心配。

 

全体的な感想

山雅とベルマーレではラインの高さが違いますし村山選手自身のポジショングにホスンや秋元とは異なる考え方と特徴を持っているように見えます。

チームの戦術と自分の特徴をうまくフィットさせる必要はあるかもしれません。

身体能力などを含めた、もっているスケール自体はけっこう大きなゴールキーパーに見えます。

身長も184cmありますし。

斉藤ゴールキーパーコーチとよく相談して色々整理して望むのが良いのではないかと思います。