本当に久しぶりに見ることができた水戸ホーリーホックの試合。
僕が見ていた頃はそんなに悪い内容ではなかったものの、気がついたら勝利から見放され、柱谷監督が解任されていました。
船谷が復帰し、ボランチには内田が入っていたし、山村と吉田の2トップになっていました。柱谷監督はシステムは相手に応じて変化させる監督でしたので前監督からの変化という意味ではわかりづらいのですが、僕が見ていた頃と若干選手の優先順位が変わっているのかもしれません。
前半はやや水戸が押し込まれているような展開。
ただし水戸は中央にプレスがかかっているときは無理にパスを繋がず前に蹴り出していました。手堅く無理をせず守備から入るような感じ。
柱谷前監督の頃の方がボールを循環させて攻める印象でした。
監督交代したときや勝てない時はやることを整理してシンプルにやらないと選手に迷いが出ますのでそういう意味ではまずまずだと思った前半でした。
前半はボランチの底に布陣している岩尾がザスパの選手にチェックされていたのでが、岩尾も無理はせずに蹴り出すか、隙があったときだけは攻め上がるもしくはサイドに展開する等ある程度割り切ったプレーを見せていました。
後半開始早々試合が動きます。
左サイドのクロスを吉田真紀人が決めて1-0。先制点は水戸ホーリーホック。
この得点が入ったからかはわかりませんが後半は水戸がペースを握ります。
中央にはあまり色気を見せず攻撃はサイドから。
サイドで作った時に中央ができていなくてもガンガンアーリークロス。
SHが少し中央気味にボールを受けた時にはSBがあがってやはり早めにクロス。
とにかくやることははっきりしています。
そんな中。アーリークロスから生まれたPKのチャンス。
水戸ホーリーホックが2点目を決めるか?と思われましたが
水戸ホーリーホック。 岩尾が倒されPK獲得 pic.twitter.com/7NgPjyih9i
— SR (@sr2460) 2015, 6月 21
ザスパゴールキーパー富居がビッグセーブ。
ザスパクサツ群馬のゴールキーパー富居PKストップ! ビックプレーだ! pic.twitter.com/OP63sGPFwJ
— SR (@sr2460) 2015, 6月 21
これで群馬の流れになるかと思いましたが、実際はそうはならず。
終盤戦に群馬がサイドから攻め込むシーンがありましたが水戸も人数をかけてきちんと守っていました。
試合はこのまま1-0で終了。
水戸ホーリーホックが8試合ぶりの勝利を手にしました。
宮市は出場なし。
コバタツ、吉濱は良さが出ていませんでした。
馬場ちゃんは実は柱谷監督時代の方が見栄えは良かったのですが、それは馬場ちゃんに負担がかかっていたという表れだったのかも。
ハードワークしているというより組織の中のピースの一部という側面がより強くなっていました。
新監督さんが水戸ホーリーホックにここからどうエッセンスを加えるかは置いておいてクラブが苦境に陥っている時に就任する監督としては結構良さそうでした。
きちんと守備をする。シンプルに迷わないようなプレーを提示するといったことができていました。
柱谷時代にああいうアーリークロスはあまりなかった記憶があります。
ただしそんな中でも岩尾だけは柱谷監督の頃と同じくかなりの自由を与えられていて、中盤の底から攻め上がったりサイドに展開したり、自らもクロスをあげたり。
特に後半は以前と同じように中心として非常に良い活躍をしていました。
あとは格上とやった時に守備でどれだけ泥臭く戦えるかをみたいですね。
チームとしてやることを整理し、勝利を得た水戸ホーリーホック。
これでチームに自信が戻るのか?
一つだけ言えることは、岩尾はこれ以上ない成長できる環境に放り込まれているということ。これは湘南ベルマーレ的には非常に嬉しいことです。