妥当な結果なんじゃないですか?
監督のコメントにあるように下を向くような内容でもないし、よくやったんじゃないですか?
ヴィッセル神戸は前線に残す選手の枚数を工夫してきました。
神戸は1トップ2シャドーのシステムだったようですが、前線を2トップのような形にして人を残して湘南の3バックをくぎ付けに。三竿や航が攻撃参加できなかったのはこれが原因ですね。積極性がなかったという方もいらっしゃるでしょうが、ここの2枚をケアせずに行ってしまうのは蛮勇というものでしょう。いかないのではなく、いけません。
下のシーンなんて特にやばくて、ピンチにはならなかったものの数的同数になっていました。
ここも直前までは2対3でDFが一人余っていたのですが気がついたら同数にされていました。こんなことができるのも小川がいるからで、ベルマーレがボールを持っている時はちゃんと守備に回っているのに、タイミングが来るとものすごい勢いで駆け上がってくるんです。
小川はスプリント数も走行距離もとんでもないと聞きましたがあんなことをしているならそれは納得。
(このシーンで上がってきたのは小川であってますよね??よく見えないんだけれど。もっともこのシーンはするする~っと上がっている感じでしたがw25分52秒です。)
そしてさらに前線に残す、というか人数のかけ方としてやばかったのがこれ。
前線5枚の残し。
ベルマーレは守備にまわるときにWBもDFラインまで下げて守るということをやります。それに対して神戸は前線5枚残しをやっていました。
ちなみに後ろの状況はこうでした。
相手を押し込みたい時にベルマーレはラインを上げたいんですけど上げられないです。神戸は4-1-5のような前後分断状態にしてロングボールで再び押し込むようなことを定期的にやっていましたので。
神戸にもリスクがあると思いますけれど、ネルシーニョはよく考えているなあと思いました。
それと中盤にぽつんと残った1枚が曲者だと思う。これはチョン・ウヨンですか?
このパターンはベルマーレが押し返そうとするときだけでなく、神戸が押し込んでいる場面でも見られました。
失点シーン
綺麗に5枚並んでます。
この後マルキーニョスが5トップから空いたバイタルに下がってきてミドルシュートでゴールを決めました。
その前に永木が外に釣り出されたのでバイタルが空きました。
永木を釣り出したのは巧みでしたねぇ。
FW2枚を残してDFライン3枚をくぎ付けにする。
時には5トップにしてベルマーレのラインをさげる。狙っていたのはバイタルエリア。
監督のコメントでもおっしゃってましたが、
戦術的なこともあってあまり詳しく言えないんですけど、神戸さんのよさってそこだと思うんです。裏に受けられる選手もいるけど足元で受けられる選手もいて、前の3人が出入りがすごくうまくて、その出入りの中でずらしてシュートとか、そこでボランチに落として展開してクロスとか、何回もそのシーンがあった。すごくくさびに行きづらい。
特にマルキーニョスだと思います。
裏抜けや前残りで巧みにラインを下げ、空いたバイタルエリアに落ちてくさびを受けることもできる。
得点をとったとかそういう問題ではなくやるべき時にやるべきプレーを選択する能力がすごかったです。
FW2枚残すのも5トップで圧殺するのも、変幻自在のマルキーニョスと小川の走力があってこそです。
・・・ですのでヴィッセルさんはプラン通りにタスクを遂行していただけに勝ちたかったですねえ。
ただ、ヴィッセルさんのロスタイムの失点関しては、とりあえず1点リードで折り返そうと思いすぎて、前線に残す人数が少なくなったりDFラインが引きすぎたのが原因だと思いました。このシーンはベルマーレのDFのバイアまで上がってきていましたがプラン通りやっていれば湘南のDFラインは攻撃に人数をさけないはずでした。
湘南ベルマーレ。PKゲットのシーン! 見てもらうとわかるんだけど、リスクをとってDFまで上がってるのがわかる #bellmare pic.twitter.com/Yka2LTO6gq
— SR (@sr2460) 2015, 5月 6
1-1で前半を折り返しましたが、ヴィッセル神戸はロスタイムの失点+マルキーニョス負傷交代+菊池大介に奥井がやられまくった結果小川がポジションを次々に移す、という不運にも見舞われ後半はやっていたことが全然機能しなくなりました。
運動量の問題もあるでしょうが、前線に残る人数も少なくなりました。
湘南の最終ライン5枚に対して5枚人数をかけることもできなくなっていました
たま~に5枚かけようともするんですが結局神戸のWBが下がってきて不発とかいう場面が。
後半は神戸の狙いがはまらなくなり、ネルシーニョ曰く、オープンで速い展開になり、ベルマーレペースになりました。
ベルマーレの菊池大介がサイドを蹂躙したのは非常に大きかったですね。
石津はある程度はマルキーニョスっぽいことをしていましたけど、小川までポジションを変えられてしまっては成り立たなかったです。
大介ナイスでした。
前半相手にはめられたベルマーレは前半のうちに試合を決着させられなくて良かった試合でしたし、ヴィッセルはどうしようもなくなった後半にベルマーレに2点目をくらわなくて良かったという試合。
そういう意味では両チームとも勝ち点を持って帰れてよかった、非常に妥当な勝ち点1でした。
これは眠くなる試合でもつまらない試合でもなかったですね。かなり面白かったです。
でもゴール裏から見ると見にくくて全然わからないんでしょうねえ。
遠近感がわからないんですよ、平塚のゴール裏は。
結構いい試合でしたよこれ。
それと画像が分断してしまって済みません。
はてなブログは月に30MBしかアップロードできないのでinstagramにアップしないと容量が足りないんです。
でもインスタは真四角の画像に切り抜かなきゃいけないんです。
だからこういう形になってしまう。
どこかにフルサイズではりつけれるサイトはないのかなあと思います。
さすがにはてなブログproにするにはお金がもったいないですし。