現在公式戦9連敗中のサンフレッチェ広島とAWAYでのナビスコカップ第三節。
ベルマーレもサンフレッチェもなかなか出場機会のない選手を中心に先発メンバーを組んできました。
序盤押し込んだのはベルマーレ。
この日はブルーノ・セザルがキレキレで上手くリズムを作り出します。
さらにテクニックなら一番あるであろうボランチコンビ、河児と石川の両選手が上手くポゼッションしていたのが印象的でした。
先制点はゴールキックを跳ね返したところから。
ブルーノ・セザルがボールを収めてドリブル。相手を華麗にかわして左足でコントロールショット。これがゴールに吸い込まれます。
余談ですけど以前ブルーノについて記事を書きました。
ようやく彼のすぐれたドリブル技術とシュートテクニックが活かされました。
正直このまま表に出ないまま帰国するんじゃないかと・・・w
その後は、サンフレッチェもベルマーレもカウンター合戦のような速い展開に。
特にDFラインの背後を何度も浅野が突破して危険な形を作ります。
このまま失点したくなかったベルマーレですが、その浅野にやられます。
左サイドからのパスだったんですがジョンピルも坪井も取れそうで取れず・・・。
走り込んだ浅野に決められます。
これで1-1・・・。
その後も一進一退ながら展開が早く面白い試合に。
前半はそんな展開のまま行くかと思われたのですが、前半終了間際。
サンフレッチェ林の不用意なパスを武田がカット。パスを引き取った可児が逆サイドへ、それを石川が頭脳的なスルー。
そこに走り込んだコバショウが切り返して技ありゴール。
あの切り返しのパターンは臼井も得意でしたよね。
終了間際という理想的な時間に追加点を奪い、いい流れのまま前半終了。
ここままいい流れでいけるか・・・と思ったのですが。
あまりの寒さにお風呂に入ってたら
出てきたらジョンピル退場してた
ジョンピルの退場で一気に苦しい展開に。
広瀬、俊介と守備的な選手を投入し守備を念頭に試合を組み立てます。
ここからは防戦一方でした。みんなよく守りました。
本当に頑張っていて・・・みんな成長しているなと感じました。
特に可児は俊介が入ってからはWBをやっていましたが清水と何度もマッチアップ。
その度に体を投げ出して泥臭く守っていました。
テクニカルなだけの選手かと思いましたがすごく頑張っていて、いいな!と思いましたよ。
もう少しで天敵サンフレッチェから勝利・・・
と思ったんですけどねえ。あと、30 秒だったんですけどねえ・・・。
最後の最後にやられてしまいました。
またしても浅野。最後に左サイドでやみくもにクロスをあげずに一度戻した時に嫌な予感がしたんですけど・・・。
あそこで一度作り直す冷静さはさすがサンフレッチェだと感じました。
失点し2-2になってほどなく笛が鳴り、同点で試合終了。
がっくりうなだれる湘南戦士たち。
でも頑張ったよ!本当によく頑張ったし気持ちも伝わりました。たのしめてるか?という意味ではたのしめましたとも!!
だからみんな胸をはって帰ってきてください。そして現地に行った方々もお疲れ様です。
成長を感じた「馬入組」
今年のベルマーレは選手が大幅に刷新されました。
その影響もあり僕が1/31に見た練習試合と同じ日に行われた福島ユナイテッド戦ではチームの約束事も個々の特徴もつかみきれていない状態でした。
チームとして全く出来上がっていなかったです。しかし今日の試合は違いましたね。
ハイボールに強くないけれど背中で背負うことができるブルーノにはその特徴を活かしたパスを。グラウンダーはもちろんのこと、ハイボールでも佐々木にブルーノが競り勝てていました。
ただ頭に合わせるのではなく、頭を越すようなボールやエアバトルにならないボールが増えていましたからブルーノもやりやすくなったと思います。
石川や可児も湘南の速い攻撃を意識しつつ、ブルーノと連携してポゼッションする場面もありました。
チームの約束事を守りつつ、自分たちの特徴を出せるようになっていて本当にいいサッカーだった。
守勢に回って最後失点してしまいましたがみんなでお互いをカバーしながらよく守りました。素晴らしかったです。
そして今日試合に出ていたメンバーはいわゆる「馬入組」。
しかし彼らが試合に出られなくても真摯に練習に取り組み日々成長していたことが伝わってきました。普段なかなか見られない彼らが頑張っていることが分かる本当にいい試合でした。
本当に勝たせてあげたかったですよね・・・。
しかし試合に出られない選手も一生懸命練習してる。
だからこれからの続く厳しい試合で、彼らがきっとチームを助けてくれる!
そんなことを強く感じられる試合でした。
引き分けたけどナイスゲーム!とってもエキサイティングでした!