大野和成の湘南ベルマーレの復帰が発表された。
2012年、2013年にレンタルでベルマーレでプレー。
アルビレックス新潟に復帰する際には本当に、本当に惜しまれながらの退団となった。
ただ当時大野は新潟でなにも成し遂げていなかったし、帰った先で大いにチームに貢献してくれればと思っていた。
それから数年後。J1の舞台で成長した大野の帰還は本当に素直に嬉しいと言って良い。
大野和成の帰還の喜びと少し複雑な思いと
大野の復帰が発表された時の感想はこれ。
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いやでもこれは本当にでかいよ。単純に考えてJ1通算130試合出てる選手なんて普通取れないぞ
— SR (@sr2460) 2017年12月22日
今年もケガがなければ試合に出てたろうし
しかし数が少ない左利きで、サイズも180あって、なにより湘南のやり方をよく知ってる。
いやデカイ。この一枚は本当にでかいよ#bellmare pic.twitter.com/ctlhXJJ2wf
湘南の年間予算は約15億。
油の乗り切った28歳と言う年齢でこれだけの実績。しかも湘南のやり方にハマることがほぼわかっているようなレベルの選手の獲得。
秋元陽太、高山薫など、湘南が残したくても残せなかった。そういう出戻りの選手がどれほど活躍するかは今更言うまでもないだろう。
同じレベルの選手を普通に獲得しようと思ったら湘南の年間予算ではよほどの魔法を使わなければ難しいこと。だからこそ、この一枚は本当に大きな補強だと思っている。
ただし個人的にはこの移籍。少しだけ複雑な思いもある。
色々整理してたらこんなの出てきた。
— SR (@sr2460) 2017年12月14日
大野は新潟ではキャプテンを任されるまでになったけど、近年2回も手術して、その間チームは低迷。結果チームはJ2に落ちてって考えるとなぁ。
それゃ来てくれれば嬉しいけど、ここで残るのが、大野和成らしいって気はする。#bellmare pic.twitter.com/eMx3wMaCxJ
大野は非常にいい人間で、義に篤く、情熱を持っていると思う。
一方でアルビレックス新潟はなかなか芽が出ない大野を何度もレンタルにだし、鈴木大輔と石川直樹が流出した最悪の年に、同じDFである大野の湘南残留を許可している。
(その年新潟は本当に奇跡。まさに九死に一生を得たと言われる残留を遂げている)
我慢して、我慢して。その後ようやくチームの主力として成長した大野がJ2降格と同時にいなくなるのは、
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まぁなんというか新潟のサポーターの非常に気持ちは非常によく分かる。
(他のクラブのサポーターが言っていいことではない気がするし、本質的なところで理解など出来ていないと思うのだが)
特にJ1に残り続け、その結果大切な選手をこれでもかと引き抜かれ続けた新潟なので余計に。
なにより熱く、まっすぐな大野だからこそキャプテンとして残るのかな。とも思っていたのだ。だから大野の帰還は嬉しいと同時に少し複雑だというのが正直な気持ちである。
(少しだけ毒を吐くが、秋元陽太が移籍した時には湘南サポーターも相当な態度をとっていたし、菊池大介が移籍した時に「自分が降格させた責任を感じてないのか」など呟いた挙句、秋元の時に俺に説教してきたババアがいたのを俺は忘れていない。湘南のサポーターにもそういう人間はいるし、湘南も断じて暖かいだけではない。)
・・・まあ結局湘南ベルマーレの1サポーターとして大野には不退転の気持ちで頑張れ。ということしか出来ないし、一方で短いサッカー人生を思うように生きてくれればと思っている。
これは永木の時も遠藤の時も怪我後すぐに移籍した古林の時もレンタルしてそのまま戻ってこなかった亀川の時も。多分もめたんであろう三平の時も。
もちろん秋元陽太の時も。
それはもし自分がサッカー選手だったとしたら、夢だった職業にもしも就けたのなら。自分の気持ちに正直に生きるだろうから。
この記事はかつて湘南からFC東京に移籍した秋元陽太の件とリンクした内容になっています。大野が移籍した今だからこそもう一度考えて欲しいです。