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ヴァンフォーレ甲府の降格は決して敗北などではない

今シーズンのJリーグが終了し、特にJ1の降格チームに関しては非常に思うところがある。アルビレックス新潟しかり、今回のヴァンフォーレ甲府も。

 

 守り続けたJ1の座

2013年。ヴァンフォーレ甲府は三度目のJ1への挑戦をはじめる。

しかしそこにかつてJ1で輝きを見せた攻撃的なサッカーは無く、甲府はベテランと外国人ストライカーを頼りにした守備的なサッカーに様変わりしていた。

よく言えば堅実、悪く言えばつまらない。それがヴァンフォーレ甲府というクラブに与えられた評価なのかもしれない。

2013年。再々挑戦の1年目は2009年に昇格を阻まれた湘南ベルマーレを振り切り15位で残留を果たす事になる。

その後、2014年、2015年に13位。2016年は14位。

毎年残留争いに巻き込まれた甲府だったが、時には相手の集中砲火を決死の守備で、時には容赦なく外国人ストライカーを入れ替えて、なりふり構わずJ1に留まり続ける事になった。

決して都会とは言えない地方のクラブ。有力な選手や未来を担う若手が集まりにくい環境。豊富な資金力のあるクラブや大都市のクラブには理解されない。しかしこれが甲府というクラブの美学なのだろう。

ただし2016年の年間売上24位。15億2300万円 (J1)。

J1に残り続けても観客動員数はほぼ横ばい。劇的に予算が増えるわけでもなかった。

このままではジリ貧、クラブが成長するために起爆剤が必要だろう。

僕の目にはそう見えた。

しかし同時にそれはとても厳しいと思っていた。

Jリーグへの投資は未だ反対意見が多く、J1を三回制覇したクラブですら難航している。

ましてや甲府はJ1では守備に徹しギリギリ残留し続けるクラブ。

果たしてそれだけの価値を見出してくれるのだろうか。

たったこれだけの予算でJ1に残り続けたクラブなど存在しない。

しかしそのことをどれだけの人がわかってくれるのだろうか。

 

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山梨の人たちはきっと見ていたのだろう、ヴァンフォーレ甲府というクラブの美学を。

苦しんで苦しんで、それでも戦い続けるプロビンチャの誇りを。

守備的だと言われても、つまらないサッカーだと言われても、勝ち続けられるチームじゃなくても。

ヴァンフォーレ甲府の5年間は絶対に敗北などではない。

それだけの戦いを甲府はしてきたはずなのだから。

 

これから反対意見など多くの障害が出てくるでしょう。

だけど負けないでください。

あの日守り続けた美学の先にクラブの未来を勝ち取ったんだと、いつかそう胸を張って言える日が来るように。

君たちはもっと上にいける!

それだけの努力をしてきたのだから。

 

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