うむむむ・・・。
負けました。ええ・・・。負けましたとも。
高い交通費と時間をかけて福岡に行って敗北。正直悔しいし、ショックでかいです。
ただ・・・。
ただ・・・。
この日レベルファイブスタジアムは燃えていたよ・・・。
ああ。すごい雰囲気だったよ。それは認めざるを得ない。そしてアビスパの選手はそれに全力以上で答えていたよ。
負けたけど心に残る素晴らしい試合だった。
負けたけど。いや、負けたけど、本当にそれは言っておきたい!
それは間違いない。やはり素晴らしかったと断言しておきます。
試合前から漂うビッグマッチの予感
この日は声優の田村ゆかりさんがゲストということがあって初めてサッカーを見に来た、という方が多そうな試合でした。
そうでなくとも残り三節で迎えたビッグマッチ。もう後がないアビスパ福岡の後押しにレベルファイブスタジアムには多くの観客が訪れていました。
まさに皇国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ。
試合前からスタジアムは異様な雰囲気に包まれたのでした。
PK失敗。そして退場。千葉戦で人目をはばからず号泣したウェリントンにサポーターから横断幕が。
そしてベルマーレはついにこの男が復帰。シーズン序盤に大怪我を負った快足王がついに復活を果たしました。
見てくれこの脚を!
— SR (@sr2460) 2017年11月5日
見てくれこのスピードを!
湘南最速の男が帰って来たぞ!
高山薫が帰って来たぞ!!#bellmare pic.twitter.com/6JBH6BI0Kn
試合前からこの雰囲気。いかにこの日が大きな試合だったかわかっていただけるかと思います。
・・・。
ちなみに場外ではこんなことも繰り広げられていてスタジアム内外とても興味深く楽しいものでした。
あっ!
— SR (@sr2460) 2017年11月5日
最近ホームタウンに加わった田村ゆかり王国に住んでる方たちだ!#avispa #bellmare pic.twitter.com/UprnTEPZoC
声がよく聞こえなくて途中離脱したんだけど田村ゆかり王国の方のアビスパ福岡コールがむっちゃ聞こえて来たのはほんと面白かったw#トーク内容は載せられないのでこれだけw pic.twitter.com/eJzucnHeDj
— SR (@sr2460) 2017年11月5日
試合前から見所が多かったです。
ウェリントンに失点を許す。しかし石川の同点ゴールが突き刺さる。
スタメン紹介。ウォーミングアップが終わりいよいよ試合が近づいてきます。
両チームのサポーターのボルテージも高まっていきます。
いよいよ選手入場。入場時のアビスパのコレオグラフィーはすごかったですね。
試合開始。
ベルマーレは悪くない。しっかりチームでやれているしプレッシャーもよくかかっている。まったくもって悪くない。むしろいいくらい。ただこの日は相手がそれ以上の内容でどうしても球際や出足などで負けていました。
特にDFラインにボールが入った時の奪いに来る感じが、「ああ。これは死闘になる」と予感させるのには十分なものでした。
そのプレッシャーに徐々に押し込まれるベルマーレ。特にバイアがウェリントンに勝てなかったのは大きいですね。
敵としてみるウェリントンはやはり怖かったです。
失点はサイドから。亀川に随分やられていたのですがやられたのは逆サイドの駒野。
クロスを上げる前に一回中にえぐられたのが痛かったですね。そこからアーリークロス。一度は秋元が弾き出すもののボールはスクランブル状態に。混戦の中ウェリントンにボールがこぼれてしまいこれが失点につながってしまいます。
ここで抑えて流れを変えられればと思っていたのですが、やられてしまいました。
たしかに今日は相手が上回っている。
ただ湘南も壊されてはいない。声援を送るサポーターとともに反撃の時を待ちます。
すると後半に入り少しづつ流れを取り戻していくベルマーレ。
交代で入った下田北斗が持ち前のキックで攻撃に絡んでいきます。
そしてサイドで獲得したフリーキック。
よしっ!!!追いついた!!!!!俊輝!!!!
石川の今シーズン2ゴール目で同点に追いつく!!!
本当によく詰めていました!
追いついたベルマーレ。ここから流れをつかみ始めます。
逆転できる流れだったし、ベルマーレのサポーターもそれを信じて懸命に歌っていました。
いける・・・そう思いました。
だからこそ致命的だったあの失点
この時間帯。本当にいける感じだった。だからこそあのコーナーからの失点が痛かったです。アビスパのクロスボール。ニアの入ったボール。
これを秋元と山根が中途半端な対応。
いやしかしそれでもそれほど大きなミスではなかったように思えます。
ただこのあとの石津がうまかった。
なんというかここで切り返して、しかもあそこにシュートを打ててしまうのが・・・。
なんというかマジかよって感じでした。
ベルマーレのミスはありましたがシュート自体が全然簡単なプレーではなかったので。
うん。何回見てもこれは簡単じゃないと思う。やっぱりちょっと執念の差やスタジアムの雰囲気みたいのはあったのかも。結果論だけど。
でも見れば見るほどあれは普通入らないと思う。
2-1になったレベルファイブスタジアム。
徐々に日が傾き始め、オレンジに染まり始めたスタジアム。
ここからはまさに死闘というにふさわしい試合に。
メイン、バックも巻き込んでチャントと手拍子が起こり始めたときは、少し、ほんの少しだけひるみましたよ。
どれだけ相手の応援がすごくても僕にはそういうことはほぼ無いんですけれど。
この日はちょっとだけ。
時間が深くなるにつれ徐々にスタジアムがとてつもない雰囲気に包まれていったのははっきりとわかりました。
でもベルマーレも大アウェイの中必死に相手のゴールに迫り、それは本当に頑張っていたと思います。
ベルマーレはついに切り札高山薫を投入。
状態は良さそうで現地見ると裏へのフリーランニングのスピードはかなり戻っているように見えました。
本当に悪くない。悪くないベルマーレ。でもどうしても最後の壁を破れません。
試合の最後の方、レベルファイブスタジアムの雰囲気はすさまじくて、素直にベルマーレを応援するものとしてアウェイの厳しさを感じる試合でした。
ロスタイム五分。
しかし最後はボールは保持するもののブロックをこじ開けられず・・・。
懸命にゴールに挑む。だけどこれは・・・。
・・・。
最後はボールをポゼッションしている間にホイッスル。ついに攻めきれませんでした。
薫の復帰は嬉しかったものの大変悔しい敗戦となりました。
試合後
悔しい。本当に悔しくて、来年がどうこうというより相手に上回られて力と気迫と執念でねじ伏せられた感じでした。
本当に少しの差だったけど、この日は本当に完敗だったと思う。
この借りはいずれ
最後にちょっと
最後にちょっとだけ。
この日はおそらくイベントがあってサッカーを初めて見る人がちらほらと。
特に僕はメイン側に座っていたのでアビスパ側にいる、田村ゆかり王国民の方たちですね。まあ特に見ようとしなくても見えていました。
何度も言った通りこの日は試合前からスタジアムの雰囲気が素晴らしくて、それに引きずられるように両チームの選手がバチバチぶつかりあったすごい試合でした。
そしてその選手のプレーがまたスタジアムのボルテージを一層上げていくような。
特に試合終盤のあの異様ともいえる雰囲気は、僕も多分300試合くらいはいままで観戦しているけど、めったにお目にかかれるものではないなと思いました。
初観戦の方が徐々にサッカーの試合に引き込まれているのがなんとなくですけど傍目で見ていてもわかりました。
それはとても嬉しいことだし、この試合がそういう試合になったであろうことは素直に嬉しかったです。(負けたのは大変悔しいですが)
なんというかそれは僕らが毎週末見ている幸せな日常で、そしてそれはあなたたちが敬愛するお姫様が見つけたとても幸せな日々だと思うので。
皆様はこの試合を通して彼女と同じ景色を、同じ日常を体験することが出来たんだと思います。
もしよろしければ時々でいいのでまた彼女が見ている幸せな日常を体験しに来ていただけたら嬉しいです。
それはチームは違えど僕たちが見ている、そしてその楽しさや素晴らしさを伝えたいと思っている景色そのものに他ならないので。
本当はこのブログ。ベルマーレの話をするんですけど、まあ遠く博多まで遠征して、やっぱり良かったと思ったものは良かったと言いたいので。
そういう意味では大変良いものを見ることができました。
というわけでこの日は負けました。
しかしそれでもこの日は行ってよかったと思えるのですよ。