【馬入日記:8月20日】「本当に大事な試合」武田英二郎選手インタビュー « 湘南ベルマーレ公式サイト
「ここ最近自分としては、調子が良いというか体もよく動けている感触はありましたし、そこを評価してもらったのだと思います。今季リーグ戦で出れば初めてのことですけど、これまで紅白戦や練習試合でやってきたプレーをそのまま出すだけだと思うし、特別なことを考える必要はないと。だから特別な気負いは無いですね」
~(中略)~
今季試合出場が少なかった中、もどかしさを持ちながらも常に熱い気持ちは絶やさず持ち続けていた武田選手。
必然として巡ってきたチャンスに、かける想いは一層強く。
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武田英二郎。2015年にアビスパ福岡から湘南ベルマーレに移籍。
その年のリーグ戦出場時間。2試合。17分。
そして2016年。リーグ戦出場・・・なし。
そんな彼が掴んだアントラーズ戦のスタメン入りはまさしくビッグチャンスだった。
しかし結果は
出場44分
過呼吸による途中交代であった。
8月20日(土)2nd 第9節 VS 鹿島アントラーズ « 湘南ベルマーレ公式サイト
武田英二郎の2016年
武田英二郎の途中交代はこれが初めてではない。
2016年4月20日。ナビスコカップ磐田戦。
この日先発出場を果たした彼はコンディション不良で途中交代している。
一年で二度のコンディションが原因による途中交代。
2016年。
その年彼に三度目のチャンスが訪れることはなかった。
武田英二郎の第一歩
武田英二郎に湘南ベルマーレとの三年目の契約はないだろう。
永木亮太はすでに鹿島に移籍したものの、菊地俊介、石川俊輝、柏から秋野央樹を迎えさらに安東輝や齊藤未月、神谷優太までいるボランチは若く才能のある選手の宝庫だったからだ。
彼に三年目はない。それが僕の率直な感想だった。
しかしその予想に反し2017年の登録メンバーに武田英二郎の名があった。
そして2017年3月25日。J2第5節ジェフユナイテッド千葉戦。
その日スタメンに登録されたのは秋野央樹でもなく石川俊輝でもなく今シーズンベンチ入りすらなかった武田英二郎だった。
試合開始。
鋭い出足。積極的に。かわされてももう一度。ミスしても取り返しに行く。
完璧ではなかったかもしれない。納得がいかなかったかもしれない。
しかしこの日。今までリーグ戦でみたどの試合とも違う。
ようやく僕は武田英二郎のことを知ることができた。
初めてそんな風に思える試合だったのだ。
84分。端戸仁と交代。しかしこの日の交代は違った。
ついに彼は第一歩を歩み始めたからだ。
湘南ベルマーレ2-0ジェフユナイテッド千葉
今まで武田英二郎が踏み出せなかった第一歩を彼はついに歩みだしたのだ。