アルビレックス新潟戦の試合終了後。
「今でも俺達は大野和成が大好きだ!」という弾幕が出されていた。
「大野和成が大好きだ!」
現地に行っておらず横断幕を作ったわけでもないがその気持ちは僕も同じだった。
とにかくかっこ良くて熱いヤツ!それが大野和成
2012年。大野はCBの左を担当していた。バックスタンドで観戦する僕はいつも彼のプレーを間近で見ることができた。
スピードとパワーを活かして相手選手と真っ向勝負。それが彼のプレイスタイルだった。
バックスタンドではいつも「大野!負けるな!」「いいぞ大野!」「和成いけ!!」という熱い声援が飛んでいた。
球際の強さ。プレーのひたむきさ。勝利への執念。そしてなにより熱いハート。
ベルマーレのサポーターが大好きな要素をこれでもかと詰め込んだ男はすでに人気選手になっていた。
下の映像は2012年の昇格決定の瞬間。
22番の背番号が誰よりも速く喜びを爆発させ、全速力で走り出していた。
こういうやつなのだ!こういうやつだからみんな大野和成が大好きなのだ!
余談だが一度スタジアムの外でスーツ姿で歩く大野をみかけたことがある。
背が高くスラっとしておりとにかくかっこ良かったのを覚えている。
(そしてすぐに発見されサイン攻めに遭っていた)
2013年ベルマーレに残留・・・そして
2013年。大野和成は湘南ベルマーレへのレンタル移籍を延長する決断をする。
僕の記憶が確かならこの年の新潟は鈴木大輔をはじめとしたDF陣が他チームに引き抜かれ苦しい台所事情だったはずだ。
新潟のサポーターは不満に思っただろうし大きな痛手だっただろう。
実際に批判もあったかもしれない。
しかしそれでも大野はベルマーレで戦うことを選択してくれた。
その決断は僕達にとっては本当に嬉しいものだった。
2013年 最終戦終了後の横断幕
2013年最終戦。
移籍、もしくはレンタルバックする可能性のある多くの選手に対してゴール裏から弾幕が出されていた。
その中に大野和成の名前もあった。
「俺達は大野和成が大好きだ」
昇格も降格も味わい苦楽を共にした男への、そしてベルマーレサポーターが愛した男への素直な気持ちだったのだろう。
この年湘南ベルマーレは降格。そして大野は新潟ユースの生え抜きの選手。
返さなくてはいけない選手だと思いつつも「残ってくれ」と本気で思っていた。
今でも俺達は大野和成が大好きだ!
しかし大野は新潟に帰ることを選択した。残念な気持ちはあったが彼には感謝の気持ちしかなかった。
そして
【馬入日記:12月18日】「2013感謝の集い」レポート!熱い想いを。 « 湘南ベルマーレ公式サイト
「新潟に戻ることになりました。この2年間を思うと、本当に感謝の気持ちしかありません。2年間の経験を新潟でしっかり発揮したいと思います。最終戦の時に、“俺たちは大野和成が大好きだ”という横断幕を出してもらって、本当に感動しました。僕も、湘南ベルマーレが大好きです!これからも湘南ベルマーレと大野和成の応援をよろしくお願いします!」
【馬入日記:12月15日】大野選手、2年間の想い。感謝の心を胸に新潟へ。 « 湘南ベルマーレ公式サイト
そして。
シーズンチケットホルダーの皆さまを対象とした「感謝の集い」の後、チーム全員で解散式を行いましたが…。
大野選手、自分でもびっくりするほど、大号泣!!(というか、みんな泣いていましたが、特に!)
「こんなチーム、なかなかないよね。5年分くらい泣いちゃった」と後からずいぶん照れくさそうでした。
もう帰らなきゃいけないのにベルマーレが大好きって言ってくれる!
泣いてくれる。
まっすぐでかっこ良くて熱くて。
こういうやつなのだ!こういうやつだからみんな大野和成が大好きなのだ!
「今でも俺達は大野和成が大好きだ!」
そう。俺達は今でも大野和成が大好きなのだ。
新潟戦後の横断幕。多くのサポーターが同じ気持ちを抱いていただろう。
大野和成。
まっすぐでかっこ良くて熱い男。これからも敵としてたちはだかるのだろう。
だけどやっぱり「今でも俺達は大野和成が大好きだ!」