J2第21節。大雨の北関東ダービー。
あいにくの悪天候でしたが栃木からも大勢のサポーターがつめかけた白熱のゲームになりました。栃木には荒堀。水戸には岩尾、馬場、宮市(出場せず)など湘南ベルマーレのサポーターとしても縁のある選手が多い試合となりました。
良いところがなかった水戸の前半。本間選手の奮闘が光る
前半は完全に栃木SCのペース。
水戸は後ろ四枚のポジションがよくわからない感じになっていてとても不安定であやふや。
中盤も岩尾と船谷がかぶっていたり、距離感が近すぎたり。正直失点の匂いがただよっていました。
しかし
ピンチの連続に鬼神本間選手がシュートを止めまくります。
彼の凄さは38歳なのに基本的な反射速度がものすごいこと。僕もゴールキーパー経験者の端くれなのでわかりますがあの年齢であの反応は異常です。
いや本当にすごいです。
しかし水戸の攻撃はたまに山村が突撃したり馬場がサイドに起点になるくらい。
正直本間選手の奮闘だけが光った前半でした。
しかしこの本間選手の頑張りが結果として奇跡を起こすことになります。
白熱の後半。そしてゲームは動き出す。
後半に入ると、水戸は馬場を中央に。山村をサイドに。さらに後ろの四枚は綺麗に並んでブロックを作り、中盤もそれに合わせてブロックを敷いていました。
この修正が功を奏したか、後半は水戸ペース。これは水戸に点が入るかと思ったのですが、ここでかなり厳しめの判定でPKを与えてしまいます。
これが決まって0-1。
正直これはちょっとかわいそうな判定でした。
さらに畳み掛ける栃木SC。しかしあの鬼神が立ちはだかります。
栃木SCのシュートを本間選手がまたしてもナイスセーブ。懸命に味方の反撃を待ちます。
すると西ヶ谷監督が動きます。
三島と鈴木の二枚を一気に投入。サイドから早めにクロスを上げる戦術にチェンジ。
この采配が見事的中。
岩尾のものすごい縦パスから鈴木がクロス。三島康平がヘディングで決め同点。
交代選手が結果を出します。
さらに畳み掛けるホーリーホックは左サイドからのクロスに吉田真紀人。
この短時間に鮮やかすぎる逆転劇!!
スタジアムの雰囲気が変わるのが分かりました。。拍手と声援がどんどん大きく。
これは最高の雰囲気!その後も三点目を奪いに行く積極性に栃木SCは沈黙。
水戸ホーリーホックは3点目こそ奪えなかったものの、タイムアップの笛が鳴ります。
2-1で逆転勝利!!水戸は闇を切り裂く大きな勝利でした。
西ヶ谷監督はいい監督かも
この日の水戸は前半は混乱していたものの、ハーフタイムで別チームのように立ち直りました。先制された後はすぐにプラン変更をし、高さを使う攻撃に切り替えました。これは西ヶ谷監督が指示したことに間違いなく、状況によって戦術を柔軟に変えられる監督のように思えました。
今後に期待できる予感も。
J2は連戦が続くそうですが次の大分戦も頑張って欲しいですね。