この白熱した試合がなんだかわかりますか?
星稜高校が初優勝を果たした「冬の高校サッカー選手権」の予選でしょうか?
いいえ違います。
これは神奈川県U-18サッカーリーグ 1部リーグ第18節です。
2014/11/30日本大学高校vs三浦学苑高校ハイライト - YouTube
トーナメント至上主義からの脱却。日本サッカー協会の大改革
僕が高校でサッカーをやっていた頃、全国や関東まで繋がる重要な大会は3つしかありませんでした。
1.秋の新人戦
2.夏のインターハイ
3.冬の選手権
そしてこれは全て一発勝負のトーナメントでした。
(新人戦だけは予選リーグがありましたが、そのあとは全てトーナメントです)
甲子園などを見てもわかるように、日本では一発勝負のトーナメントが好まれます。
甲子園はその儚さをビジネスにすることで巨額の金銭が動いていますね。
しかしトーナメントはリーグ戦と違い、メンバーの固定化、結果重視の試合内容、試合経験を十分に詰めない、などプレイヤーにとっては弊害が多いのも事実です。
そこで2003年から日本サッカー協会は大改革を敢行。
日本サッカー協会の名誉総裁であった故高円宮憲仁親王の名を頂戴し、高円宮杯U-18サッカーリーグが発足しました。
この大改革により日本全国を網羅する巨大なリーグ網が誕生、真剣勝負の場が爆発的に増えることになります。
このページを見るとわかっていただきますが、神奈川県の全ての高校そしてクラブチームに真剣勝負の場が提供されました。
全国各地で同じことが起こっています。
昇降格の制度ももちろん存在するため、トーナメントにも負けない真剣勝負です。
最初に見ていただいた動画を見れば、いかに彼らが真剣に戦っているか分かっていただけますよね?
僕はこの改革を本当に評価しています
日本の部活動は部員100人超。
三年間補欠で試合出場なしという形態が蔓延していました。
甲子園などは真剣勝負が少ないからこそ美しく興業的にも希少価値があります。
それは高校サッカー選手権も同様でした。
実際に高校サッカーの実況ではこのようなリーグ戦の存在は語られませんよね。
他に真剣勝負の場があればそれだけその興業の価値は薄れてしまいますから。
ですからプレイヤーのことを第一に考え、日本全国に真剣勝負のリーグ戦の場を提供した改革を僕は本当に評価しています。
そして、冬の高校サッカー選手権以外にもこのような真剣勝負が繰り広げられていることを知っていただけたらと思います。
余談ですけれど今は藤沢の秋葉台公園は人工芝なんですね。
僕の頃は土だったので羨ましいな~~。
次回は社会人サッカーについて触れようと思います。