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強いからではなく・・・。(11)

チームの崩壊を象徴するように、柏戦でベルマーレは五失点を喫しました。また2010年のようになってしまう。

「湘南スタイル」が蹂躙されてしまう。このまま降格して、また何も残らない。
僕はそんなことを感じていました。

でも、クラブはそれでも信念を曲げることはありませんでした。
柏戦に続いて行われた仙台戦で見事に勝利。
このころからウェリントンが前線で孤立することが減っていきました。

そして・・・あのアグレッシブな「湘南スタイル」が戻ってきました。

敵地でのサガン鳥栖戦の後に迎えたHOMEでの浦和レッズ戦。
結果から言えばこの試合は引き分けに終わり、勝つことはできませんでした。
しかしAWAYでは何もできなかった相手に対してベルマーレは勇敢でした。
先制点を奪われたものの、勝利への執念で相手を上回ります。
エースがいなくなっても、ショックな敗戦を喫しても、それでもベルマーレのサッカーは息を吹き返しました。

二点目はDFの遠藤航が決めたゴール。
彼は何人の選手を追い越してゴールを決めたのでしょうか。
来るかどうかも分からないボールを信じて、どうしてそんなに走れるんでしょうか。
他人がやってるサッカーの試合、どうして僕はこんなに心を揺さぶられるんでしょうか。
どんなに強大な相手でも選手は出来るすべてを出し尽くしていました。
監督はどんな状況でも真っ向勝負をやめませんでした。

終了間際に点を入れられて勝つことが出来なかったチームに僕は尊敬の念を覚えていました。勝つことが出来ないクラブを誇りに思うようになっていました。
心の底から彼らを勝たせてあげたい。そう思いました。

ベルマーレはこの年の終盤に六連敗を喫し、J2に降格します。
しかしこの気持ちが消えることはありませんでした。
きっとそれはベルマーレが強さよりも、もっと大切なものを獲得したからなんだと思います。


今ベルマーレはJ2で恐ろしいほどの強さを誇っています。
J1で真っ向勝負をしたからこそJ2でこれだけの強さを誇っているんだと感じています。


でも僕はきっとクラブが弱くなっても応援し続けます。
今まで弱くて誇りを持てないチームでもずっと応援してきましたから。
弱くなったらきっと「勝てよ」って怒ると思いますけれど。

でも貧乏なチームがやっとつかんだ拠り所。
あの希望の見えない暗黒期を経て手に入れた大切なもの・・・。
勇敢さの象徴である「湘南スタイル」

またいつかチームが弱くなって、批判を浴びる日が来ると思います。
クラブとは必ず浮き沈みがあるものですから。
クラブが勇敢さを捨てるかどうか迷うときが来ると思います。
そんな時に背中を支えてあげられるのは試合を見に来ているサポーターなんだと思います。
強さよりも大切なもの。それをずっとクラブが持ち続けていくために・・・。



この連載ではベルマーレのサッカースタイルについて、焦点を当てました。
でも僕はベルマーレがどんなにダメな試合をしても、腰が引けてもずっとベルマーレのサポーターでい続けると思います。
それはサッカーの試合以外でも好きな部分がたくさんあるからです。
また、嫌いな部分もたくさん見てきたので大抵のことはへっちゃらです。ベルマーレサポーターを長年続けている方は、もしかしたらそういう人が多いのかもしれません。
(いや、分かりませんけど)

この連載だけでは伝えられなかったベルマーレの魅力を、いつかどこかで書けたらいいなと思っております。
ただ、今回の連載はここで終わりです。

最後まで読んでくださった方がもしもいらっしゃったら、どうもありがとうございます。